明治書院版『論語』が語釈、解説も充実で初心者にもいいかも!

論語 書評

広島市の古書店で買ってきた明治書院の『論語』が初心者のぼくにも最高の本でした。

読みやすい論語の本

先日広島市内に出かけた際にたまたま入った古書店「古書アカデミイ書店」で明治書院の新釈漢文大系の『論語』を買ってきました。

広島市の古書店アカデミイ書店に行ってきた! | つぶログ書店

論語

最近ふとしたことから『論語』を勉強しているのですが、いろいろ本を見てみたところ、この明治書院のものが一番理解しやすいように思いました。

新釈漢文大系 1 論語 – 明治書院

というのもそれまで自分で買って読んでいた文庫本では書き下しと原文、訳だけがあり解説や語句の意味などが物足りなかったからです。

図書館で見てみたところ、装丁もふくめてこの版が初心者の自分でも理解しやすいと感じました。

たしかにひとつの文に対して、訳、解説、語釈、訳者の吉田賢抗さんの説などたくさんついていて、一見難しそうです。

しかし、研究史もふくめて書いてあるし、よく理解できなかったところも詳しく読み込むことができます。

明治書院の「新釈漢文大系1論語」は「論語三十講」にも出講している東北大学の吉田賢抗が担当している。同叢書は現在でも継続刊行中であるが、論語はその第一回配本として昭和三十五年に印行、三十版を超え紙型を変えたのを機に内容にも手が加えられた。語釈・通釈がやさしく、かつ詳しく書かれており、高校生・大学生の論語参考書としては最も親切な書物であろう。
引用:書誌研究の会通信 No.2「論語を読む」

自分なりに考えて読む、ということはもちろん大切なのですが時としてまちがった解釈をすることはあるし、理解できないばかりに必要な知識を得られない場合もあります。

何千年も読みつがれてきた古典ともなるとその注釈だけでひとつの学問と呼べるくらいの規模になっています。

それらを踏まえつつ、読んでいくにはこの明治書院版が最適ですね。

まとめ

この本をヤフオクや「日本の古本屋」で探していましたが、高すぎるかセット売りしかなかったので広島に出かけた際に買えてラッキーでした。

これからこの本で勉強していきたいと思いますし、ほかの漢文古典を読むときには明治書院のものを選びたいと思います。

論語を学んでみたいので、本を買ってみた。 | つぶログ書店

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