Queenが1976年に発表した「A Day at the Races」(華麗なるレース)を紹介します。
Queen5作目のアルバム「A Day at the Races」
今回紹介するのはQueenの5枚目のアルバム「A Day at the Races」です。
このアルバムは1976年にリリースされましたが、前作は「ボヘミアンラプソディー」収録の「オペラ座の夜」(A Night at The Opera)です。
本作は「オペラ座」とジャケも似ていて2部作的イメージがありました。
タイトルも「Night」と「Day」で、対比になっていますね。
このアルバムを買ったのは、Queenにハマってからライブ盤を調べたら結構このアルバムからの曲がセットリストに加わっていたからです。
ちなみに「Races」は競馬のことで、タイトルは映画の題名から付けられました。
「A Day at the Races」の曲解説
「Tie Your Mother Down」はブライアンの曲で、学生時代に書いたもの。ライブ盤を聴いて好きになった1曲ですね。
名曲が多いアルバムと感じますが、「ボヘミアン・ラプソディー」的レジェンド楽曲がない分地味かも。
Queen的アンセムの「We Will Rock You」も「We are the Champion」も次作収録ですしね。
「Somebody To Love」はフレディの曲でこちらもライブの定番になった。超名曲。
ロジャーとジョンも良曲を提供しています。
ジョンの「You and I」は軽快なポップという感じで好き。ワルツのあとに演奏されると違った趣がある。
日本人ファンとしては「Teo Torriatte」も気になりますね。
日本のライブですらほとんど演奏されたことがない曲(1979年と1982年の日本公演でしか演奏されなかった)
「The Millionaire Waltz」などいかにもフレディが書きそうなイメージ。ちょっとボヘミアンテイスト。
ボードビル調の曲もあり、前作オペラからも含めて音楽性が広がっているイメージです。
チャートでも成功した充実作
本作はイギリスで1位はもちろん、アメリカでも5位に達しています。
ちなみにオペラ座以降、ザ・ゲームまでのアルバムはすべてUSアルバムチャートのトップ10入りを果たしていますね。
Queenの初期のツアー日程を見ていると結構アメリカを回っていて、ライブの規模も大きいことがわかります。
アメリカツアーは世界で一番大きなマーケットというだけではなく、ショービジネスの本場を制するという意味もあったはずです。
このCDは名エンジニアのボブ・ラドウィッグがアナログマスターからリマスターをしているので低音が聴いて素晴らしいです。
まとめ
Queenを聴き始めるときにすすめられるのは最初はベストか、「オペラ座」かということが多いと思います。
でも、この「Races」もいい曲がたくさん入っているし、ぼくはすごく好きになりました。
この数年後にQueenは全米を制するわけで、その上昇気流に乗る感じが出ている充実作なので、おすすめです!